日本語では、「ボーダー」が横のシマシマ、「ストライプ」が縦のシマシマというのが一般的な理解になってると思うんですが、
実はこの「ボーダー」というやつ、 少なくともアメリカ英語では
「横のシマシマ」という意味ではありません!
アメリカ英語では、シマシマは横でも縦でも
Stripes(ストライプス)と言います。
ボーダー(またはストライプ)のシャツだったら
A striped shirt となります。
でもこれだけだと横じまなのか縦じまなのか分かりませんよね。ストライプとボーダーじゃ大違いなのに!そこをはっきりさせたい場合、
Vertical stripes(縦じま)
Horizontal stripes(横じま)
と言ったりします。
Vertical が「垂直の(つまり縦方向の)」、Horizontal が「並行の(つまり横方向の)」という意味で、この二つは数学用語でもありますが、日常会話でもタテヨコについてこの言葉をよく使います。
日本語では区別するところを英語では特に区別しなくていい、これは朗報(?)ですね!ただ、ボーダー好きの人はストライプ好きと間違われないように、
I love horizontal stripes!
という言い方をマスターしておくといいかもしれません。
じゃあ「ボーダー」は何なのかというと、Border には最も一般的には
「境界線」「国境」という意味があります。「ボーダーライン」とか言う時の意味合いですね。
あとエクセルやノートの「罫線」も Border。これも「セルとセル、または行と行の境界線」という意味です。罫線の入ってないノートのことを Borderless notebook と言ったりもします。
ちなみにカリフォルニアで単に border と言った場合、メキシコとの国境のことを言ってることが多いです。
(国境の近くで働いてます。)
などと言ったりします。また国境警備隊は Border patrol とよびます。
私たちが今住んでいる南カリフォルニアのオレンジ郡のすぐ南がサンディエゴ郡で、そのすぐ南はもうメキシコです。サンディエゴ郡に行くと、高速道路でたまに国境警備のチェックポイントが設けられていることもあり、
などというのも日常的に聞くフレーズです。
(今日は国境検問のせいで渋滞してたよ)
逆にアメリカの北のはしの方に住んでる人々の間では、Border と言えばまずカナダ国境のことになるわけです。日本語で「国境」というとなんだかドラマチックな響きですが、国境近くに住んでいる人たちにとっては日常ワードなわけですね。
それにしても、日本語の「ボーダー」はどういう経緯で「横シマ」という意味限定になったんでしょうか。
知ってる人いたら教えてください!
では今日はこのへんで!