「目の上のたんこぶ」とか、日本語にも目や耳などが登場する表現がいっぱいありますよね。今日は、「頭」「顔」「目」「耳」などが出てくる英語のイディオムの中でも、日常的によく使うこなれたものを厳選して紹介していきます!
目次
Let’s play it by ear.
「臨機応変にいこう」
「状況に応じて対応していこう」
「その時の感じで決めよう」
これ、うちの夫の口癖です。この表現は多分、耳(Ear)で聞いただけの曲を楽譜なしで弾いてみる(Play) 、というイメージから来てるものと思われます。
What time are we leaving?
(何時に家出る?)
I don’t know. Let’s play it by ear.
(分かんない。その時の感じで。)
I asked them to pick us up at the station but nobody responded so I don’t know if anyone’s coming.
(駅まで迎えに来てくださいって頼んだけど誰からも返信ないから、誰か来るかどうかも分かんないよ)That’s OK. We’ll just have to play it by ear.
(大丈夫だよ。臨機応変にいくしかないよ)
I’m all ears
「なになに?!」
「聞いてるよ」
「教えて!」
あなたがこれから言おうとすることに興味がありすぎて、全部耳になっちゃった!というイメージの表現です。
You know how you can get free food anytime you want?
(いつでも欲しい時にタダでご飯食べられる方法知ってる?)
I’m all ears.
(なになに?教えて)
Rub it in (誰々の face)
「相手がしたくてもできなかったのに自分はできたこと、
または相手にとってつらい経験だったことなどを、
わざわざ話題にしたり、からかったりすること」
長っ!!
これって日本語でぴったりくる言葉ありますか?考えても思いつかなかったんですが、思いついた人(または知ってる人)教えてください!単に Rub it in と言ってもいいし、Rub it in 誰々の face という言い方もあります。
たとえば
Do you like my T-shirt? It’s from the concert I went to last week.
(このTシャツどう思う?先週行ったコンサートのやつなんだ)
Yeah, I know. The one I didn’t get to go because I had a fever. Go ahead and rub it in my face.
(知ってるよ。俺が熱で行けなかったやつだろ。嫌味なやつだな)
Did you really fall in front of everybody?
(ほんとにみんなの前でこけたの?)
You don’t have to rub it in.
(わざわざその話し持ち出さなくてもいいじゃん)
Roll my eyes
「あきれた」
あきれた時などに目を上の方にやったり、ぐるりと動かしたりする、という英語話者のジェスチャーから来ている表現です。ちょっとわかりにくいと思うので、映像を貼っておきます。こういう表情、映画とかで見たことあるかもしれません。
「勘弁してよ」「またかよ」「いい加減にしてよ」などなどの気持ちを表情だけで表すことができるんですね。
I used to roll my eyes when my dad told stupid puns to my friends.
(昔お父さんが友達にくだらないダジャレを言うのが嫌だった)
Don’t you roll your eyes at me!
(親に向かってその態度はなんだ!)
※親に何か言われた時に「勘弁してよ」とばかりに子どもが目をぐるりと動かす時に親がよく言うセリフです。
Eyeball it
「目分量で」
料理の時などによく使われる表現です。
How much sugar do you put in?
(お砂糖どのぐらい入れるの?)
I just eyeball it.
(私は目分量で入れちゃう)
Pain in the neck
「めんどくさい」「うっとうしい」「うざったい」など
首の痛みって、うっとうしいですよね。死ぬほど大変ではないけど、うざったくてしょうがなくないですか?まさにそういうニュアンスの表現です。
Taking inventory of the whole warehouse is such a pain in the neck!
(倉庫中の棚卸しってほんっとにめんどくさい!)
He really is a pain in the neck!
(あいつはほんとにめんどくさい奴だな!)
Neck を Ass というおしりを現す下品な言葉に置き換える言い方も一般的で、さらにそれをもう少し上品な言葉に置き換えた Pain in the butt という表現もよく聞かれます。
後半を省略して Pain だけでもよく使われます。
Ah! Cooking is such a pain!
(料理するのってほんとにめんどくさい!)
No brainer
「考えなくても分かること」
脳みそ(Brain)がなくても分かるぐらい簡単なこと、という表現です。Brainer という言葉があるわけではなく、この表現の時だけ使われる造語です。
Which do you think the kids will want? Juice or tea?
(子供たちはジュースとお茶どっちがいいと思う?)
Well, that’s a no brainer! Juice, of course.
(そんなの考えなくても分かるよ、ジュースでしょ)
こんな感じで使います。
Head over heels
「べたぼれ」
直訳すると「頭がかかとより上にきてる」という意味で「?それ普通じゃないの?」となると思うんですが、元々は Heels over head と言って「かかとが頭の上にきてる」という表現だったそうです。これは坂道をゴロゴロ転がっちゃう、という表現で、時とともに何故か間違った Head over heels で定着し、さらに「異性に夢中になる」という意味に変化していったようです。
Fall in love(恋に落ちる)の「落ちる」の部分が、もう坂道をゴロゴロ行くみたいに自分でも止められないぐらい激しく落ちてっちゃう、というイメージですね。
My brother is head over heels for a girl in his class.
(弟がクラスの女の子にぞっこんなんだ)
My friend is head over heels in love with a girl in front of him.
(友達が前にいる女の子にべたぼれなんです)
Over my head
「全然分かんない」
難しい話が頭の上をすり抜けて行っちゃう、というイメージの表現です。これは下の映像のようにジェスチャーだけでも同じ意味を表現することができます。一生懸命話している時に相手が無言でこのジェスチャーをしてきたら、「あ全然分かんないんだな」ということが分かるわけですね。
High school math was way over my head.
(高校の数学は全然意味わかんなかった)
You know the new manager, I think he’s in over his head.
(新しい店長いるじゃん、何していいか全然分かってないと思う)
Cheeky
「生意気」
子どもだけでなく、若者や大人でも、権威に対して反抗的であったりする様子のことを言います。でも日本語の「生意気」ほど深刻なニュアンスではなく、あくまでもかわいげのある生意気、ユーモアのある生意気、という感じです。
Don’t be cheeky.
(生意気やめなさい)
He is such a cheeky kid.
(この子はほんとに生意気だね)
書き言葉では、人を描写するだけでなくて、Cheeky smile、Cheeky grin、Cheeky smirk というように笑顔を描写することも多いです。「いたずらっぽい笑顔」というような感じです。
On the tip of my tongue
「(言葉が)ここまで出てる」
Tip が「先端」という意味なので、「舌の先端にのってる」というのが直訳です。何か言葉が思い出せそうで思い出せない時に、
It’s on the tip of my tongue!
(あーもうここまで出てるのに!)
という言い方をします。
思いつくままに並べてみましたが、たくさんありますね!
もっと色々あると思うので、みなさんも調べてみてください。
それでは今日はこのへんで!