Point という言葉には、「点」「得点」「論点」「指さす」など色んな意味があります。意味が色々ある言葉ほど、それを使ったイディオムも豊富です。
日常会話でよく聞くものをいくつか紹介していきますよ!
目次
- 1 That’s not the point. 「そういう問題じゃない」
- 2 There’s no point in 〇〇ing「〇〇してもしょうがないよ」
- 3 What’s your point? 「何が言いたいの?」
- 4 The point is, 「要するに」
- 5 Good point. 「確かに」
- 6 Point taken. 「言いたいことはわかった」
- 7 To the point 「単刀直入」
- 8 On point 「バッチリ決まっている」
- 9 Defeats the point 「何かをやろうとした意味がなくなっちゃう」
- 10 Get to a point where… 「〇〇するところまでいった」
- 11 Give 誰々 some pointers 「誰々にアドバイスする」
- 12 Earn some brownie points 「人の評価を得る」
That’s not the point. 「そういう問題じゃない」
「それは論点ではない」つまり「そういう問題じゃない」「それが言いたいんじゃなくて」「それは関係ないでしょ」という意味です。
(子ども達が次々おもちゃ壊すの)
(新しいの買ってくればいいじゃん)
(そういう問題じゃないでしょ。もっと気を付けるように教えないと。)
よく似た表現に
That’s besides the point. もあります。
(この家すごい気に入った!引っ越そうよ!)
(いや、職場から遠すぎ。)
(でも私の理想の家って感じなのに!)
(そういう問題じゃなくて、ここからじゃ毎日通えないよ。)
There’s no point in 〇〇ing「〇〇してもしょうがないよ」
ここでは Point が「意義・意味」という意味合いで使われていて、「〇〇することに意味はない=〇〇してもしょうがない」という表現です。
(もう遅刻確定だから、急いでもしょうがないよ)
(失くした書類もう少し探してみよう)
(探してもしょうがないよ。レストランに置いてきたって分かってるんだから)
What’s your point? 「何が言いたいの?」
「あなたの論点はなんですか?=何が言いたいの?」です。
状況や言い方によって、ケンカを売るトーンになることもあるし、「・・え、つまり何が言いたいの?」という素朴な反応ということもありえる表現です。
(今週色々詰め込みすぎな気がするんだけど)
(何が言いたいの?)
(いくつか予定キャンセルした方がよくない?)
よく似たニュアンスの表現として、
What are you trying to say?
What are you saying?
Where are you going with this?
もよく使う表現です。
(肥満って色んな健康上の問題の原因になるって知ってるよね?)
(何が言いたいの?)
(まあ、何が言いたいかっていうと、食べる物に気を使った方がいいんじゃないってことかな)
The point is, 「要するに」
「要するに」「つまり」「何が言いたいかって言うと」の意味になります。
色んな理由等を説明した上で、結論を言う時の文の最初にくる表現です。
(要するに、新しい洗濯機が必要だっていうこと)
(つまり何が言いたいかっていうと、彼氏として最悪だから別れるってこと)
Good point. 「確かに」
「いい指摘だね」という意味で、「確かに」というようなニュアンスで使います。
(別荘買おうよ)
(お金ないじゃん)
(確かに)
That’s a good point. とか She (He) has a point. というのも同じ意味でよく使うフレーズです。
Point taken. 「言いたいことはわかった」
相手の言い分を聞いて、必ずしも同意も共感もできないけどとりあえず言いたいことは分かった、というようなニュアンスの返しです。この Point も「論点」という意味で使われていて、「あなたの論点は受け取ったよ」という意味合いです。
(そんなのよく食べられるね!すごい体に悪いよ!絶対食べない方がいい。)
(言いたいことは分かった)
真っ向から反論もしないけど、言われた通りにはしないぜ、という感じの静かな抵抗がにじみでる表現ですね。
To the point 「単刀直入」
無駄な前置きなしですぐに論点にたどりつく、つまり「単刀直入」というような意味です。
(彼女のプレゼンは無駄な前置きがなくてよかった)
(単刀直入に言わせてもらいたい)
この Straight to the point というのもよく聞くフレーズです。
On point 「バッチリ決まっている」
これも会話でよく聞く表現で、基本的に「すごい」「最高」などの誉め言葉としてあらゆることに対して使えるとっても便利でこなれた表現です。
(今日 髪型 超決まってるじゃん!)
(弟ののゴリラの物まねがキレキレなの)
(このスープの味が抜群)
Defeats the point 「何かをやろうとした意味がなくなっちゃう」
「何かをやろうとした意味がなくなっちゃう」「元も子もない」という意味です。Defeats the purpose という言い方もまったく同じ意味でよく聞く表現です。さらに Defeats the whole point. と Whole を入れると、「まったく元も子もない」と強調するニュアンスになります。
(それじゃあ自分たちでやる意味ないじゃん)
(上司との絆を深めるために家族休暇に誘うっていうのどう思う?)
(そんなことしたら休暇の意味がまったくなくなるよね)
Get to a point where… 「〇〇するところまでいった」
「〇〇するぐらいの状態になった」「〇〇するところまでいった」など、状況が進行していった末にこんな状態になった、という話しをする言い方です。このPointは「時点」とか「地点」という意味合いで使われています。
(彼の病状はどんどん悪化して行って、起き上がれない状態にまでなった)
(最近シェルターの犬と打ち解けようとしてて、もう少しで手を舐めに来るぐらいのところまできてるんだ)
Give 誰々 some pointers 「誰々にアドバイスする」
「誰々にアドバイスする」という意味です。ここでの Point は多分「指をさす」という意味合いから来ていて、「あっちに行ってみたら」「これ試してみたら」と指をさして示すイメージだと思います。Advice を使って Could you give me some advice on…. という言い方もありますが、会話では特に Pointers を使うことの方が多いような気もします。
(起業しようとしてます。起業して成功した方の立場からアドバイスをいただけませんか?)
(このゲームやり方わかんないからアドバイスちょうだい!)
ただ、Pointers はほぼ必ず Give 誰々 some pointers のフレーズで使われるので、Advice の方が使用方法は豊富です。たとえば以下の例文もよく聞くフレーズですが、このような場合には Advice を Pointers に置き換えることはできません。
(大学生活が始まるんだけど、何か私にアドバイスある?)
(ちょっとアドバイスしてあげるよ。)
Earn some brownie points 「人の評価を得る」
ここでの Point は「得点」という意味で、「人の評価を得る」「気に入られる」という意味合いの言葉です。「得点を獲得する」という意味の Earn とか Gain、 Win などの動詞とセットで使われます。
(母さんの誕生日の花送ったんだ。これで評価あがるはず。)
(彼、彼女の両親に気に入られようとして必死すぎるよね)
(今あいつがやったの見た?今のは女子の間で得点高いよね。)
逆に「評価を下げる」と言いたい時には Lose brownie points と言うことができます。
(今ので獲得してた得点全部失ったね、俺)
これはとってもおちゃめな感じの表現なので、「仕事で評価を得る」とかちゃんとした状況では使わないようにしてくださいね!
Point を使った表現いっぱいありますね~!まだまだたくさんありそうな雰囲気です。
どれも会話でよく聞く表現なので、覚えて使ってみてください!
それでは今日はこのへんで!