そんな経験ありませんか?
今日はそんな時に使える「Didn’t get the memo」というこなれフレーズを紹介します。
「メモをもらってない」というのが直訳ですが、もともとは職場などで全員に伝達事項があった場合にメモを書いて渡していた時代から来ている表現で、今で言うとメールとかになるのかもしれませんが、この表現はそのまま使われています。
目次
「一人だけみんなと違う行動をしてしまった」
Didn’t get the memo の使い方としてよくあるのが、ある人が一人だけみんなと違う行動をしてしまった時にそれを茶化すという使い方です。
たとえば下の画像は「Didn’t get the memo」とネットで検索したら出てきた画像ですが、一人だけ服装が周りと違う人がいますね!こういう時に、
That guy didn’t get the memo! などと言います。
特によく使われるのは、服装と集合写真について。上の写真の例のようにドレスコードを間違えて服装が周りから浮いてしまっている場合とか、たまたまであっても集合写真で一人だけ周りと違う写り方をしている場合などです。
たとえば冒頭の集合写真の例で、みんな普通に笑顔で写ってるのに一人だけ思いっきり変顔をしている人がいたら、
Somebody didn’t get the memo.
などと茶化して言うことがあります。この場合は「みんな普通に笑顔で撮ろうね」というメッセージが実際に伝達されたかどうかに関わらず、一人だけ浮いた行動をしてしまったことについて言っています。
他にも、何人か集まったらたまたま1人を除いて全員がチェックの服を着ていた、なんて時にも、
You must’ve not got the memo!
などとからかうのもよく聞かれる使い方です。
※文法的に正しいのは「You must’ve not gotten the memo」かと思いますが、口語表現としてはこういう言い方がよく聞かれます。
Miley Cyrus の歌「Party in the USA」の歌詞の中で、テキサス州ナッシュヴィルからロサンゼルスに出てきて、気後れしながらパーティに行った時の一場面があるのですが、Get the memo の表現が出てきます。
”Who’s that chick that’s rockin’ kicks?
(あのスニーカー履いてる女の子誰なの?)
She’s gotta be from out of town”
(ロス出身ではないみたいね)
↑ パーティにいる他の人たちがマイリ―を見て言ったセリフ
~中略~
↓ マイリ―が考えてること
”It’s definitely not a Nashville party
(ナッシュヴィルのパーティとは全然違う)
’Cause all I see are stilettos
(だって周り中みんなハイヒールだらけ)
I guess I never got the memo”
(パーティにハイヒールで行くもんだって知らなかったんだもん)
「自分だけパーティーにはヒールを履いていくもんだというメモをもらわなかったみたい」つまり、ロサンゼルスでパーティーに行く時の服装の常識みたいなものを、テキサスから出て来たばかりの自分だけ知らなかったみたいでちょっと恥ずかしい、ということを表しています。
「みんなが知ってるのに自分だけ知らない」
Didn’t get the memo は、「みんなが知ってるのに自分だけ知らない」という意味にもなります。
(待って、ブラッドって彼女いるの?!)
(そうだよ。もうみんな知ってると思った。)
(俺だけが知らなかったみたいだね。)
疑問形で Didn’t you get the memo? と言うと、「みんな知ってることでしょ?」「常識でしょ?」というようなニュアンスになります。
(あの二人が別れたなんて信じられない!)
(有名人なんてしょっちゅう離婚するじゃん。常識でしょ?)
「知らないみたいだから教えてあげるけど」
Get the memo は、誰かが失礼なことや甘い考えを言ってきたりした時に、若干ケンカ腰に使うこともあります。
(ユーチューバーになって、カメラに向かってしゃべるだけで大金稼ぎたいよ。)
(知らないみたいだから教えてあげるけど、簡単にお金が稼げるなんてないんだからね。ユーチューブで成功するためには頑張って働かないといけないんだよ。)
(ああもう最悪~、あとどのぐらい順番待ちしたら席に案内してもらえんの!?)
(知らないみたいだから教えてあげるけど、順番待ちしてるのはあんただけじゃないの。文句言うのやめたら?)