アメリカで一定期間過ごすと必ずぶち当たるのが、
「物の単位が全部違う!」
という事実・・。
長さの単位、重さの単位、気温、容積、液体の容量、、日常で使うあらゆる単位が全部違うんです!
メートル法をいまだに採用していないのって、世界でアメリカだけでしょうか?!少なくとも大多数の国はメートル法で統一していますよね。なんで未だに頑固に変えないの?なんで?と聞きたくなります。
「なんで」と言ってても始まらなので、以下に特に日常生活でよく使うものと、慣れていくための個人的なコツみたいなものもいくつか紹介していきます。
気温・温度
摂氏ではなく華氏なので、書き方としては
20℃ ではなく 20℉ になります。
この返還式が非常にややこしく、摂氏から華氏への変換式は
C=(f-32)x5/9 だそうです。。
これをその場でパッと暗算できる人はかなりのツワモノだと思います。ざっくりと「華氏から30を引いたものを2で割る」と覚えておくと、正確ではないものの大体の感じはわかりますが、数字音痴の私にとってはそれですら日常生活でやるのはちょっとハードル高めです。。
私はとりあえず32℉が氷点(0℃)であることと、
30~50℉台は寒い、60℉台はすずしい、
70℉台は過ごしやすい、80℉台になると暑い、
90℉台はすごい暑い、100℉台にいったら灼熱、
ぐらいの感覚でとらえています。(アバウト過ぎ!?)
摂氏は Celsius
華氏は Fahrenheit
と言います。
混乱を避けるために
The news says it’s 20 degrees Celsius in Japan right now.
(今日本は摂氏20度だってニュースで言ってる)
と言ったりもします。
長さ
長さの単位には以下のものがあります。
Foot/Feet(1フット=30.48cm)
Yard(1ヤード=約0.91m)
Mile(1マイル=約1.6km)
メートル法なら、10ミリで1cm、100cmで1m、1000mで1km、という風にとても理路整然と単位がアップグレードしていきますが、アメリカ式では12インチで1フットになるなど、全然すっきりしない計算しにくいシステムになっています。
ちなみに、身長の表現になるとフィートとインチを組み合わせるのでさらにややこしくなります。
たとえば5フィート3インチの人は5フィートが約152cmで3インチが約7.6cmなので合わせて約159.6cm、となります。しかもフィートとインチを省略して「I’m five three.」という言い方をするので、最初の方はなんのことやら分かりませんでした。数字で書くときは「5’3”」という風に書きます。
これもいちいち計算して正確な数を出すよりは、感覚的に覚えていくしかなさそうです。ざっくりと言うと、5フィートが153cmぐらい、5’5”が165cmぐらい、6フィートが182cmぐらいなので、ほとんどの人が5フィート台におさまります。女性で5’5”以上だったら高身長、男性でも6フィート以上の人はかなりの高身長ということになります。
ちなみに私は153cmでちょうど5フィートぐらいなので、I’m five feet tall. とか I’m five foot. と言ったりします。
重さ
Ounce オンス(1オンス=約28g。発音は「アウンス」表記は oz.)
Pound ポンド(1ポンド=453g。発音は「パウン」。表記は lbs.)
お肉のパックが 2lbs. と表記してあったり、体重もPoundで表します。
液体の容量・容積
Fluid ounce フルイド・アウンス(1fl oz.=約29.5ml。表記は fl oz.)
Pint パイント(1パイント=473ml。表記は pt.)
Quart クオート (1クオート=946ml。表記はqt.)
Gallon ガロン(1ガロン=3.78ℓ。表記は gal)
ジュースや油など少ない量のものはフルイド・アウンス、ビールやクリームなどにはパイント、アイスクリームなどはクオート、牛乳やガソリンにはガロン、など売る時の容量に応じた単位が使われます。
まとめ
大体の商品にはメートル法の単位も併記してあるので、買い物の際にすごく困るということはありませんが、アメリカ人と話す時にはみんなメートル法が分からないのでけっこう不便なことになります。
私はアメリカに住んでまだ日が浅い頃、
It’s going to be 100 degrees today.
(今日は100度になるよ)とドヤ顔で言われて、それって暑いの?寒いの?どういうこと?となっていました。
※華氏100度は摂氏37度台の後半なので、暑くなるということですね。
He drank a whole gallon of water in one sitting!
(あいつ水1ガロン一気飲みしたんだよ!)とか言われて、まあニュアンスからいっぱい水を飲んだというのはわかるんだけど、どのぐらいいっぱいなのかは分らない・・。
※1ガロンは3.78リットルです。
My daughter weighed 9 and a half pounds when she was born!
(うちの娘、生まれた時体重が9ポンド半だったの!)と言われても、未熟児だったってこと?それとも巨大児だったってこと? 分かりません。。。
※4309グラムぐらいですから巨大児の方ですね!
Is it in walking distance?
(歩いて行ける距離ですか?)と聞いて
It’s about a mile from here.
(ここから1マイルぐらいだよ)と言われても、・・・だからそれって歩いて行ける距離なの?!となる。
※1.6kmだから歩けますね。
という感じで、日常でほんとに頻繁に「??」となります!
しばらく住んでいれば段々なんとなく感覚的につかめてくるものだと思いますが、私は携帯の待ち受け画面にいつも単位換算計算機のアプリを貼っていました。ちなみに単位換算計算機のことは Unit converter と言います。
単位換算機が手元にない!という時など、「1フットって何インチだっけ?」と聞きたい時には
How many inches are in a foot? という言い方をします。
具体的な量があってそれを違う単位で知りたい場合、たとえば「3ガロンって何リットル?」なら
What’s 3 gallons in liters? になります。
いつか、アメリカ国民が思い切っていっせーのーせ!でメートル法を採用する日が来るのでしょうか。長年やってきちゃってるので、今更全部替えるとなるとお金もいっぱいかかって大変なんでしょうね。
それでは今日はこのへんで!