「疲れた~」が口癖の人はいませんか?
かく言う私も一日に何度「疲れた」と言ってるか分かりません。「疲れた」と言っても疲れが取れる訳じゃないし、言えば言うほどもっと疲れた感じがしてくる気がするので控えようと思う時もありますが、結局「疲れた」を連発しちゃう毎日です。。
さて、英語で「疲れた」と言うのに I’m tired. といつも言ってませんか?頻繁に使うフレーズだからこそ色々なバリエーションを持っていると上級者っぽくていいですよね!
「疲れた」には Tired 以外にも色んな言い方があります。アメリカでよく使われるものをいくつか紹介してきます!
目次
I’m exhausted.
Exhaustという動詞には「使い切る」という意味があって、
We’ve exhausted our options/ possibilities / resources / patience.
(選択肢・可能性・資源・忍耐を使い切った)
などという使い方をします。つまりエネルギーを使い切った=「すごく疲れた」という意味になるわけです。難しげな単語ですが、「疲れた」という意味では子どもたちもよく使う一般的な言い方です。
I’m wasted.
Wasted は 疲れ果てるとか弱り切るというような意味で、たとえば He’s wasting away. と言った場合、病気などでどんどんやせ細っていく、というような意味になります。
ただ I’m wasted. と言った場合、「疲れた~」の意味になります。
この I’m wasted. とか I got wasted. という表現には、意識もうろうの状態になるまでお酒や麻薬を摂取した、という意味もあります。意識もうろうまでいかなくても、単に「昨日はすごい酔っ払った~」というのを大げさに I got so wasted last night! と言うこともあります。お酒はほどほどに!
I’m worn out. / I wore myself out
Wear out は「擦り切れる」とか「使い古す」という意味で、Worn, wore は Wearの過去分詞形と過去形です。
The tires are worn out.
(タイヤが擦り切れてる)
I wore out my shoes in a month.
(1か月で靴が擦り切れた)
といった使い方をします。
それが転じて「疲れ切った」になります。
また「誰かを疲れさせる」という時にも、このWear outを使って
The coach made the team practice long hours and wore them out.
(監督がチームを長時間練習させて疲れ果てさせた)
などと言ったりします。
I wore myself out.というのは「自分で自分を疲れさせた」という表現になるわけですね。
I’m spent.
(エネルギーを)使うという意味の「spend」で、「使い切った=疲れた」ということになります。
He’s completely spent. とCompletely「完全に」を入れると、「もう完全にエネルギー使い切って何も残ってない」というニュアンスになります。
I’m wiped out.
単に I’m wiped とだけ言うこともありますが、I’m wiped out. の方が一般的によく使われます。
I’m beat.
これは他のものほどではないですが、たまに聞く表現です。私は個人的には使ったことはないですが、人が言った時に分かるようにできるといいですよね。
まとめ
これらの表現にはすべて「ものすごく疲れた」というニュアンスがあるので、「ちょっと疲れた」だけなら I’m a little tired. でいいと思います。でも「疲れた」とわざわざ言う時って、大体「あー疲れたー!」とか「超疲れた」という感じのニュアンスで言いませんか?そういう感じであれば、上記のどれを使ってもおかしくないということになります。
ちなみに、tired という言葉には日本語の「疲れた」とは微妙に違うニュアンスがあるということに結婚してから段々気づきました。
朝一番で夫が元気がない時に大丈夫?と聞くと I’m just tired. と言うことがあり、結婚当初は「え、今起きたばっかりなのにもう疲れたの??」と混乱していましたが、段々「あ、眠いっていう意味で tired って言ってるんだ」ということが分かってきました。
日本語では「疲れた」というのは「体が疲れた」とか「精神的に疲れる」とか何かをして体や神経を使ったあとに感じる疲労感のことで、「(寝不足で単に)眠い」というのはまた別だと思うんですが、英語の Tired はどうやら「眠い」の意味も含むようです。
私が眠そうにしていると夫が Are you tired? と聞いてくることがありますが、「いや別に疲れてはないんだけど眠いだけ」という意味で「I’m not tired, just sleepy」と返すことがあります。夫にとってはどちらも同じことなようで、「?」という顔をしています。
そのへんの微妙なニュアンスの違いが言語大好きの私としてはすごくおもしろいのですが、言っても夫は「へー」ぐらいで全然感心してくれません。
それはいいとして、今度英語で「疲れた」という機会がある時は、ここで紹介した色んな表現を駆使して変化をもたせて楽しんでみてください!
それでは今日はこのへんで!