相手はこだわってるけど自分には何が違うのか全然分からない時に、「おんなじことじゃん!」「え、何が違うの?」とつっこみたい。または、「全然違うじゃん!」と指摘されて「いやいや、おんなじでしょ」と言いたい。
などなど、今日はそんなよくある状況で使えるこなれフレーズを紹介していきます。
目次
What’s the difference?
まずは基本から!ということで、「違いは何なの?」という直球のフレーズです。
(違う違う、まずこっち側を折ってから反対側を折るの。)
(なんだよ、同じことだろ)
(その順番間違えると合わなくなるの!)
What difference does it make? というのもよく聞くフレーズです。
(あー!今朝目覚まし鳴らなかった!メイクする時間ないよ~)
(勘弁してくれよ。大して変わらないでしょ。もう出る時間だよ。)
(はぁ?今なんつった?)
(化粧しなくてもキレイっていう意味だから。ほら頼むから急いでよ。)
Tomato, tomato.
え、トマト・トマト??これは実は1回目のトマトと2回目のトマトを違う発音で言うのがポイント。発音の違いが分かるように、「To-may-to, to-mah-to」と表記されることもあります。
前者は「トマト」のアメリカ発音、後者はイギリス発音で、「ちょっと違う言い方があるっていうだけでおんなじこと」の例なわけです。それが転じて「同じことでしょ」という意味の切り返しになります。ぜひ発音音声を聞いてみてください。
(みんな!あたし副店長に昇進したの!)
(いや、副店長っていうのは正式な役職だから。ジェナは店長のアシスタントを頼まれただけだからね。)
(同じことでしょ!やったー超うれしい!)
(いや、ジェナ、マジで全然違うから。)
You say to-may-to, I say to-mah-to.
という言う方をすることもあります。
That’s just semantics.
このフレーズは、自分の言ったことに対して相手が「厳密にはそれ違うけどね」と反論してきた時に、「違くないでしょーが」と言い返すような状況で使えるフレーズです。
「大した違いじゃないじゃん」
「結局は同じことでしょ」
「それは重箱の隅をつつくようなことだよ」
「そんなに厳密に考えないで」
などと訳せるかもしれません。
ちなみに Semantics というのは厳密には言語学の用語で「意味論・語義論」という意味だそうです。言語学上の定義は難しい話になりそうなのでここではしませんが、日常会話の中では本来の意味とは少し離れた使われた方をしているようです。
このフレーズ(の応用編)が出てくるちょうどいいビデオを見つけたので、例文の代わりに貼り付けておきます。聞き取れるかチャレンジしてみてください!(ビデオ下に英語と日本語で書き起こしてあります。)※「Grosse Point Blank」という映画の一場面です。
Whole grain pancakes and an egg-white omelette please.
(全粒粉のパンケーキと卵白のオムレツください。)
What would you like in your omelette?
(オムレツの具は何にしますか?)
Nothing in the omelette. Nothing at all.
(オムレツには一切何も入れないでください。)
Well, that’s not technically an “omelette”.
(それだと厳密にはオムレツにならないんですけど)
I don’t want to get into a semantic argument over it. I just want the protein, alright?
(そういう細かい話はやめてもらえますか、こっちはタンパク質が摂れればそれでいいんですよ。)
↑ こういう風に言ってました。
I don’t want to get into a semantic argument over it. というちょっと長たらしい言い方になってましたね。
他にも、
Let’s not argue semantics.
That’s only / all semantics.
It’s just a matter of semantics.
といった言い方もよく聞かれるバリエーションです。
また、Semantics. とだけ言うのもよくある使い方です。
It’s basically the same thing.
Basically は「基本的に」というのが日本語訳ですが、英語の日常会話の中では「ほぼ」「ほとんど」といった意味で頻繁に使われるワードです。
(もう終わった?)
(うん、ほぼね)
という感じで使われます。
Basically the same thing. と言うと、「ほとんど同じもの」という意味になるわけです。
(スムージーとスラッシーて何が違うの?)
(同じようなもんだよ)
(は?全然違うし!)
That’s just a technicality.
Technicality という言葉には「詳細」とか「厳密」といった意味があり、That’s just a technicality と会話の中で言う際には「厳密には違うかもしれないけど、まあ結局は同じことだよね」といったニュアンスになるフレーズです。
(どういうこと?ブランドのウェブサイトの商品詳細にはこの財布の材質は牛革って書いてあるのに、実際の商品のタグにはゴートスキンって書いてある。)
(まあ、おんなじことでしょ?)
(いや、違うから。)
You’re just splitting hairs.
これは直訳すると「それは髪の毛(枝毛)を裂いてるだけじゃん」になりますが、「大した違いではない」ということを言いたい時に使うフレーズです。元は1本の髪の毛だったものをわざわざ2本にさいてから「1本じゃないよ、2本だよ!」と屁理屈をこねてるイメージです。
Quit splitting hairs. Stop splitting hairs. Don’t split hairs. などと言うこともできます。
(このマグカップ先週25ドルで買ったんだけどさ、・・)
(いや、22ドル79セントでしょ。)
(同じことでしょ。いいから聞いてよ。)
It’s the same thing!
最後にもう一度基本に戻ったフレーズです。「同じこと」のほぼ直訳のような表現です。
(えーと、選択肢はカールス・ジュニアかウェンディーズかジャック・イン・ザ・ボックスだね。)
(ウェンディーズがいい。)
(えーカールス・ジュニアの方が好きだなー。)
(ジャック・イン・ザ・ボックスに行かない?もうずっと行ってないじゃん。)
(全部同じようなもんでしょ!一番近いやつに入ろうよ。お腹空いたよ。)
※全部ファストフードのハンバーガー屋さんです。
このように All を入れて、いくつかのことをまとめて「全部同じことじゃん」と言うこともできます。
まとめ
ああでもない、こうでもない、と議論するのが大好きなアメリカ人ですが、大して差もないようなことをあたかも全然違うように言っている人に、ぜひ容赦なく突っ込んでみてください。
それでは今日はこのへんで失礼します。