今日は、英語教材などではあまり取り上げられることのない、子どものしつけに関する英語表現を紹介します。
ファミリーが登場するドラマや映画などで聞く機会の多い表現もあるかもしれません。しつけの際によく使われる手法も日本とアメリカで少し違うので、参考にしてみてください!
目次
Discipline
子どもの「しつけ」を意味する単語です。そもそも「disciplineがある」と言った場合は、「規律や自制、自己統制力がある」というような意味になり、大人についても使うことができます。Discipline(自制心や自己統制)を子どもに教える、という意味で、「しつけ」になるわけですね。
次の例のように「しつける」という動詞として使うことが多いです。
(幼い頃からしつけることがとても大事です)
また「Disciplined」で「しつけられた」という形容詞にもなります。
(この子たちはよくしつけられてるね。)
ちなみにペットを「しつける」というのには、Discipline というよりは Train(訓練する) という言葉を使うことの方が多いです。子どものしつけに関しても Train を使うこともあります。
Scold
Scold というのが「叱る」という単語ですが、「怒鳴る」を意味する Yell を使うことも多いです。
(どのぐらいの頻度で子ども達を叱ってる?)
(もうずーっとよ。)
Get in trouble
「誰かに怒られる」という意味でこの慣用句がよく使われます。親子関係だけでなく、大人がお店の人に注意されるなどという場合にも使えます。
(それ触らない方がいいよ!怒られるよ!)
(またこれやったら怒るよ!)
学校で先生に怒られることについてもこの Get in trouble がよく使われます。
(学校でよく先生に怒られてた。)
Time-out
「タイムアウト」というしつけの手法がアメリカではよく使われます。子どもが興奮状態になっている時などに、落ち着くために一度決まった場所に行って過ごす、というもので、色んなやり方があります。家の中に Time-out chair というタイムアウト用の特別の椅子を設置していたり、階段がタイムアウト場所になっていたり。時間も、年齢によって決めていてタイマーで計る親もいれば、「落ち着くまで」がルールの家もあり。タイムアウト中は、遊んだり本を読んだりおしゃべりしたりすることは基本的に許されません。また、落ち着くためというよりは、一時的に遊べなくなる罰としてタイムアウトを使っている人もいます。
「タイムアウトに行きなさい」と言うのには
などと言います。
子ども側から言うなら、「Get put on time-out」 という表現を使って
(子供の頃は、弟を叩いてタイムアウトさせられてた。)
こんな言い方をします。
Go to your room
これもアメリカのしつけでよく聞くセリフで、「自分の部屋に行きなさい」という指示です。タイムアウトとよく似ていて、タイムアウトとほぼ同じ意味で使っている人も多いです。こちらも、落ち着くためだったり、罰としての意味合いでも使われます。
Grounded
アメリカでよく聞くしつけの手法で、子どもが言いつけを破った時などに、罰として外に遊びに行くのを禁止するというものです。日本でも「宿題終わるまで遊びに行っちゃダメ」などと言うことはありますが、それを表す特別な単語というのはないかなと思います。
(今日は罰としてこのあとずっと家にいなさい。)
(公園に遊びに行こうよ。)
(行けない。1週間遊びに行けなくなった。)
(何したの?)
(宿題のことでずっとウソついてたのがバレたんだよ。)
Privileges
これは「特権」という意味の単語ですが、しつけに関しては、子どもが与えられているもののうち、絶対に必要ではないけれども本人がエンジョイしているもの、という意味合いで使われます。
たとえば、テレビを見る事、おこづかい、タブレットやスマホの使用、お気に入りのゲームやおもちゃ、楽しみにしているイベント、などなどがあります。親の言いつけを破ったりした時に、罰としてそれを一時的に取り上げることを Take your privileges away と言います。
(それ続けてると罰として何か取り上げなきゃいけなくなるよ。)
Spanking
これは近年では色んな議論があると思いますが、「おしりペン」に当たるしつけの手法です。基本的に罰としておしりを叩くというもので、どういう状況で行われるかについて細かいルールを定めている家庭もあります。「罰としてお尻を叩かれる」ことを「Get a spanking」と言います。
(子供の頃よくおしりを叩かれた。)
Attitude
これはしつけの方法ではないんですが、子どものしつけに関してよく使われる表現で、「反抗的な態度」という意味です。「Attitude」だけだと単に「態度」というニュートラルな意味で、Positive attitude と言えば「ポジティブな態度」という意味にもなりますが、子どもやティーンエイジャーに関して
などと言った場合は、「あの子は反抗的だ」という意味になります。
などと言えば、「その反抗的な態度やめなさい」というような意味合いになり、これもよく聞く表現です。ちなみに親が子供の事を「Young man」「Young lady」と呼ぶこともよくあり、こういう呼び方をする時は大体注意している時です。
しつけの方法も文化によって色々と違いますが、どの文化でも、親たちは試行錯誤しながら一生懸命子ども達をしつけていると思います。正解がないからこそ悩みも尽きない、子どものしつけ。私も日々悩みつつ格闘中です。周りの協力を得ながら、思い詰めすぎずにしつけていけたらいいですね!
それでは今日はこの辺で失礼します!