前回の 「そもそもSwear wordsって何?」編に続いて、第2弾は実際のSwear words の意味や使われ方を詳しく見ていきます!
聞いたことのあるフレーズも多いのではないかと思いますが、かなり乱暴な表現も含まれていますので、嫌な気持ちになる可能性のある方はすっ飛ばして次回「Swear wordsの代用語をマスターしよう!」編を読んでくださいね!
※このブログでは普段は例文には必ず音声をつけていますが、ここではつけていません。私はクリスチャンで Swear words はたとえ仮の状況でも言いたくないのですみません^^;次回「代用語」の記事では音声つけるので、そちらの方でガンガン聞いてください!→ Swear words の代用語特集
※同じような理由で、表記上も*を挿入しています。すみませんがご理解ください!
☆ヤバさのランク付けは完全に主観となっていますのであまり気にしないでくださいね。
目次
ヤバさ100:F*ck (*=u)
Swear wordの代表ともいえるこの F-word、 そのヤバさから、F-bomb と呼ばれることも。
(うわー、あいつ今テサの子どもの隣でF-word言っちゃったよ・・。)
(うわー。)
という感じで、Swear wordsの中でも際立って別格という感じがありますが、使い方も本当にたくさんあります。本来の意味は「誰かと性交渉をする」ことで、その意味で使われることもありますが、ここではSwear wordとしての使い方に限定して紹介していきます。
① F*ck! とそれだけで言う
「うわー!」とか「なんだよ!」とか「クソ!」「チクショー!」「やべー!」というような強い感情を表す叫びになります。体の一部を間違ってガン!とぶつけちゃった時などに、思わず口をついて出るのもよくある光景です。
② 疑問詞+the f*ck
これも非常によく聞く使い方です
(どうなってんだよこれ?)
といった使い方です。
これについては詳しく解説した過去記事があるのでそちらをご一読ください!
What the heck?の使い方
③ ~ing をつける
f*cking を形容詞や名詞の直前にさしはさむのが基本の使い方です。
(お前なんなんだよ?)
(それ超きまずいじゃん)
などなど。
④ イディオムの真ん中に 「the f*ck」 をさしはさむ
Shut up の真ん中に入れて
Shut the f*ck up.(お前黙れよ)
Get out の真ん中に入れて
Get the f*ck out.(出ていけ) などが定番。
➄ F*ck me!
本来の意味で使ってない場合は、軽い驚きを表す表現になります。
⑥ F*ck up
Oh no, I f*cked up! Don’t f*ck up!
などと言った場合には、「失敗する」「ヘマをする」という意味です。
➆ F*ck 〇〇 up
何かを F*ck up する、と言った場合も、その〇〇を「失敗する」とか「台無しにする」などの意味になり、人が対象の場合は「ボコボコにする」とか「大けがをさせる」とかそういう穏やかでない意味となります。
⑧ Motherf*cker / Motherf*cking
本来の意味を考えると非常に下品で卑猥な表現であることが分かると思います・・。名詞として Motherf*cker と言った場合は「この野郎」「こいつ」ぐらいの意味です。人だけでなく物についても使われることがあります。
~ingがつくと、F*uckingと同じような使い方となります。
➈ Don’t give a f*ck
「そんなの知らないよ」「俺には関係ねー!」などの意味になります。F-wordの代わりに、このあと出て来る Sh*t や Damn などを入れてもまったく同じ意味になります。
➉ F*ck off
「うるさい黙れ」「あんたには関係ないでしょ」「帰れ」「さわるな」などなど、相手からの言葉やアプローチを押し返すようなニュアンスのフレーズです。
⑪ F*ck you
F-word といえばこれじゃないでしょうか。日本語にはない表現なので訳し方も難しいですが、とにかく相手を侮辱するためのフレーズです。Go f*ck yourself. というのも F*ck you. とまったく同じ状況で使うことのできる定番フレーズです。
⑫ 形容詞+ as f*ck
その形容詞を強調するフレーズです。
That’s embarrassing as f*ck.
(それって超恥ずかしいね)
など。最近この「〇〇 as f*ck」という言い方が流行(?)しているようで、ネット上でよく「〇〇AF」と書いてあるのを見かけることがあるかもしれませんが、この「AF」は「as f*ck」の頭文字です。
キリがないぐらいたくさん出てきます!まだまだ用法は色々あるとは思いますが、このへんでやめときます。
ヤバさ90:Sh*t (*=i)
F*ck と並んで代表的なSwear word。元々の意味は「う〇ち」。
①それだけで言う
F*ckと同じで、怒りや驚き、焦りといった感情を表す叫びで、「あー間違えた!」とか「やっべー!」というようなニュアンスの使われ方も多いです。
②「ろくでもない物/事」というような意味で使う
What is this sh*t?(なんだよこれ?)
というような感じです。
③Don’t give me that sh*t.
聞きたくもない言い訳や批判、見え透いた嘘などを言ってきた相手にズバッと投げつける定番フレーズ。
④名詞として単に「物・事」という意味で使う
特にネガティブな意味はなく、単に「これ」とか「あれ」というような意味で使うこともあります。
(これマジでヤバいね!)
➄Bull-sh*t
誰かの言動や状況に対して
That’s bull-sh*t!
Don’t give me that bull-sh*t! などと言った場合には、
「うそつけ!」「くだらないこと言って(やって)んじゃねーよ」など、真面目に受け取るに値しないぜ!というニュアンスになります。
⑥Sh*t-hole
「ろくでもない場所」というような意味。
➆Holly sh*t!
びっくりした時の定番フレーズです。
⑧Sh*tty
「ショボい」「ダメダメの」というような意味の形容詞になります。
➈ Piece of sh*t
物に関して言った場合は「おんぼろ」とか「汚い」とかとにかく良くない物だという意味になります。人に関して言うと、「最低な奴」というような意味です。
(奥さんが妊娠してる間に浮気してたんだって!)
(最悪な野郎だな!)
ヤバさ80:Ass
「おしり」を意味する言葉で、これは F-word や S-word ほどはヤバくはないが、このあと出て来る Damn や Hell よりはより下品だそうです。(アメリカ人夫の主観による)
本来の意味で使われることも多いワードですが、本来の意味を離れて使われる時には主に次のようなフレーズとして使われます。
Kick ass
「すごい」とか「かっこいい」といった意味になります。
(すげー!今日うちのチームめちゃめちゃ調子良かったな!)
また口げんかの常套句として
I’m gonna kick your ass.
というのがあって、他にも Ass を使った色んなバリエーションがあります。(直訳すると「お前のケツを蹴るぞ」ですが、必ずしも暴力を振るう意図を表すものではありません。)
Kickass
これは Kick と Ass がくっついて一つの単語になっただけですが、「すごくいい」とか「かっこいい」という意味の形容詞として使います。
(見て俺が作ったこの超かっこいいウェブサイト!)
Badass
これも訳すのが難しいですが、基本的な意味は「すごい」とか「強そう」とか「悪そう」といったあたりになります。人や行動などについて使われることが多く、「あいつはかなりすごいやつだ」と一目置くような表現です。
(それマジでヤベーよ(いい意味で))
などと言ったりします。
Save 誰々’s ass
「誰かの尻ぬぐいをする」というような意味です。
汚い言葉を一切使ってはいけないはずの子供向けの映画「ライオン・キング」の中に、実はこのフレーズが巧妙に隠されていました!シンバの相棒達ティモンとプンバァが、シンバの幼馴染であるナラに初めて出会うシーンで、見知らぬメスライオンに追いかけられて逃げている途中で木の根の穴にはまってしまうプンバァ。
She’s gonna eat me!!!!
とパニくるプンバァを救い出そうと、ティモンがはまってしまったおしりを一生懸命押しているシーンで、
Why do I always have to save your… Arrgghhh!!!
と言うセリフがあるのです!これは「おしりがはさまってしまった」ということと「なんでいつもお前を助けなきゃいけない羽目になるんだ」というフレーズをかけていますね。でもちゃんと、ティモンが Ass と言ってしまわないように工夫されていました。
問題のセリフはビデオの0:28あたりに出てきます。
ヤバさ70:Damn と Hellと Bitch
Damn
これは F-word や S-word ほどはヤバくはありませんので、子どもの周りでもギリギリOKになる場合もあります。元々は「地獄行きとする」というような意味のキリスト教用語です。英語圏は元々はキリスト教圏でもあるので、キリスト教由来の表現が Swear words や感情を表す表現にたくさん出てきます。
①Damn it! / God damn it!
「くそー!」と訳せることの多いフレーズで、ものすごく痛い時や悔しい時、イラっとした時などにも使われます。元々の意味合いから、 Damn it to hell! などと少し肉付けして言うこともあります。
②Damn! だけで言う
これはニュアンスが色々あります。
1)誰かに対して感心した時に使う
誰かが気合を入れておしゃれをしてきた時とか、セクシーに決まってる時とか、すごい技をキメた時、人をやり込めた時、などなど。「わーすごい!」といった意味です。
2)悔しさやいまいましさ、失望落胆などを表す
3)びっくりした時
③フレーズの間にさしはさむ
普通のフレーズを強調するために、真ん中にさしはさむこともできます。
「もー、毎回毎回!」というような状況で、単に Every time! と言うよりも怒りが伝わってくる表現になります。
Hell
元々の意味は「地獄」で、こちらも Damn と同じぐらいのヤバさ=そこまでヤバくないワードです。
①What the hell
これは What the f*ck とまったく同じ使い方で、過去記事に詳しく紹介しています。
What the heck の使い方
②Like hell+主語+動詞
相手の言ったことに対して同意する文の前に「Like hell」をつけることで、正反対の激しく反対する意味になります。
(やめてやる!)
(やめさせねーよ!)
③ Hell no! / Hell yeah!
Yeah や No の前に Hell をつけて強調することができます。
(生の魚って食べる?)
(食べるわけないでしょ!火が通ってても魚は嫌いなの知ってるじゃん)
④ Hell of a +名詞
(ブラッドってすごいお金持ってるよ。)
(今のはすごい登場の仕方だったな。)
He has quite a lot of money. や
That was quite an entrance.
といった文の Quite の代わりに強調するために挿入することができます。
「A hell of a」までを省略して「Hella」と言うこともあります。
Hella という場合は、すぐ次に形容詞が来ることが多いような気がします。
(今のめっちゃ速かったね!)
⑥ 形容詞+as hell
その形容詞を強調する表現になります。
(あれ超痛そう・・)
➆ The hell with it.
「もういいや」「どうにでもなれ」など、あきらめを表す表現です。
(宿題やる気しないなー。もういいや、出かけちゃお。)
Bitch
これは女性のことを指す言葉で、元々の意味は「メス犬」であることからも分かるように、非常に失礼で侮蔑的な表現となります。「嫌な女」という意味で使われることが多いです。
女性同士で冗談めかして呼び合う場合もあり、その場合は上品ではないですがそこまで失礼というわけではありません。ただ友達同士など気心の知れている間柄にとどめておく方がいいと思います。男性が女性に対して使うのは基本的にNGとなります。
ヤバさ120:C*nt (*=u)
これは元々は女性器を意味する言葉で Bitch と同じく女性を指す言葉なのですが、かなりヤバいやつです。F-word や S-word を日常的に使う人でも、これに関しては「それはさすがにマズイっしょ」というレベルのヤバさですので、大人だけの空間であっても使わないでください!R指定の映画でもなかなか耳にすることはないと思います。
ただそれはアメリカでの話であって、イギリスではそこまでヤバくないらしいですよ。
ヤバさ200:N*gger/N*gga
これはSwear word というよりは人種差別表現(Racial slur)になります。ラップなどを聞いていても頻繁に出てくるワードかもしれません。
黒人の人のことを指す侮蔑的表現で、黒人が奴隷として使役されていた時代に使われていたこともあり、超絶に失礼な表現となってしまいますので、
絶対に!
使わないように!
してください!
相手が悪ければ撃たれたり刺されたりしてしまう可能性もあります。
黒人の人同士でこの言葉で呼び合うことも多いですが、
黒人じゃない人が使うことはぜっっったいに!許されない!ワードです。
黒人の多いコミュニティに入ってとても仲良くなったとしても、あなたが黒人でないのであれば
絶対に!
使わないでください!
ヤバさ50:冒涜系(Jesus, Oh my God など)
最後に、厳密には Swear word ではないですが、宗教的なワードの出て来る「冒涜系」のフレーズを紹介しておきます。人によっては全然問題ないカテゴリーですが、神への冒涜につながるということでキリスト教徒を中心に宗教的な人は避けるフレーズになります。
Damn や Hell もこのカテゴリーに入ると言えますが、この二つは宗教的な人でなくても子どもの周りではあまり多用しないものなので、若干ニュアンスに違いがあるかと思います。
Oh my God!
「オーマイガ!」と言えば日本でもおなじみですが、びっくりした時などに使われる定番のフレーズです。
Jesus! / Good God! / Christ! / Jesus Christ!
「なんだよ!」とか「うわ!」とか、嫌なびっくりやうんざりを表す叫びとなります。
他にも、びっくりした時にはイエス・キリストや聖人の名前などに色々とアレンジを加えて言うことがあります。
このあたりは、
「神の名をみだりに唱えてはいけない」
=God や Jesus などの神の名をむやみやたらに連呼しちゃダメ、
というキリスト教の教えがあるため、クリスチャンの人は代用語を使うようにしている人が多いと思います。
まとめ
私としては普段は絶対に口にしないワードやフレーズが盛りだくさんの記事になりました。
Swear words というのは用法が本当に豊富でここでは紹介しきれませんでしたが、記事の冒頭でも書いた通り、こういう上品とはいえない表現はわざわざ使おうとしなくてもいいものですので、人が使った時に分かるための知識としてとらえてくださいね!
それでは次回はついに「代用語をマスターしよう!」編です。
お楽しみに!