日本語ではあまり使わないけど英語ではよく使う言葉、というのがありますが、Worth というのもその一つじゃないかと思います。
「価値」というような意味の言葉ですが、この Worthを使うフレーズを早速見ていきましょう!
目次
Get my money’s worth
money’s worth つまり「払ったお金の価値に値するもの」をゲットする。
=「元を取る」という表現です。
(ブラッドこれのためにお昼抜いてきたらしいよ。)
(元取る気満々だね。)
(食べ放題に関してはめっちゃ本気出すからね、あいつは。)
Make it worthwhile
Worthwhile が「その価値がある」という意味なので、「それを買う価値があるようにする」というような直訳になると思われます。
下の例文のように、It の代わりに具体的な対象となる名詞を挿入することもできます。
(何回行けば年パスの元が取れるの?)
(3回かな?けっこう割いいなって思った記憶がある。)
Worthwhile というのは金銭的な価値のことだけでなく、一般的に「価値や意義がある」という意味なので、次の例文のように「元を取る」とは違うニュアンスで使われることも多いです。
(この交換留学プログラムを意義あるものにするためにどんなことを考えてる?)
(たくさん頑張ることと、冒険心を持ってのぞむこと。)
ここでも Make it worthwhileの It の代わりに This exchange program を入れています。
このフレーズだけで誰かに言った場合は、「このために払った犠牲やお金に見合う経験にしなよ!」と激励する(または釘をさす?)表現になります。
(学校辞めて夢を追うことを許してくれてありがとう。)
(後悔しないように頑張りなよ!)
It’s not worth it.
これも非常によく聞く表現で、「その価値ないよ」が直訳ですが、主語の It や目的語の It を色々な物や人に置き換えると様々な意味に変化する便利なこなれ表現です。
たとえば、ケンカを止めに入る時の定番のセリフです。
(ソファ座ってんなよ、ごくつぶしめ)
(今俺のことなんつった?!)
(やめなよ。ケンカしてもしょうがないでしょ。)
※Freeloader とはお金を払わないで便乗する人のこと。
ここで言う「その価値」とは、ケンカするほどの価値のある相手ではない、という意味にも取れるし、それをめぐってケンカするほど大事なことじゃない、という意味にも取れますが、どちらにしても「そんなことしても得にならないんだからやめておけ」という意味になります。
このように、誰かがバカなことをしようとするのを止める時に様々に使える便利表現です。
(これやったら「いいね!」何個つくと思う?)
(やめろよ。そこまでする価値ないだろ。)
It’s not worth the price (price tag).
高額な物に関してそこまで払う価値はない、と言う言い方です。
(新しいブランドバッグはどう?)
(正直値段ほどの価値はないね。早くも使用感出てきてるし。)
(あの100ドルもするファンデ試してみたいんだよね!どう思う?)
(本当にそれだけお金出す価値があるのかどうかリサーチした方がいいよ。)
※Price tag は「値札」のことで、「値段」と全く同じ意味で使っています。
Was it worth it? It was so worth it.
相手がやるかどうか迷っていたことについて、「やる価値はあった?」=「やってみてよかった?」と聞く表現が Was it worth it? です。
(ほんとにやったんだ~!やってよかった?)
(聞かないで)
やめときなよ、と忠告したのにも関わらず押し切って何かをした人や、普通に考えてやらないようなことをやった人に皮肉って聞く表現にもなります。
(好きな子にモテるためにローン組んで車買ったらしいね。やってよかったと思ってる?)
(いやまあ、うん。デートできたし・・1回だけ)
どうだった?と聞かれて「やる価値あった!」「やってよかった!」と答えるなら It was worth it! となります。
(高いお金出したレッスンどうだったの?)
(やって良かったよ!学ぶことがたくさんあった。)
まとめ
前にシャンプーか何かのCMで
「あなたにはその価値があるから」
というキャッチフレーズがありましたが、
Because you are worth it. を翻訳したものだったのかなぁ、と今思い出しました。
日本語ではあまり言わない表現ですが、Worth を多用する英語圏では日常的にも聞くことのあるフレーズです。
(はるばる会いに来てくれてありがとう!)
(もちろんよ~、エイプリルにはその価値があるから!)
恋人同士のような特別な間柄じゃなくてもこんなキザなフレーズが日常的にまかり通るのが英語圏、なのかもしれません。
それでは今日はこのへんで!