「しょうがないよ」「それはもうしょうがないね」などなど、もうあきらめるしかない状況で、英語ではなんと言えばいいのでしょうか?
あきらめの意味の「しょうがない」の英訳として
「It can’t be helped」
というのを何度か聞いたり目にしたことがあるのですが、アメリカ英語の日常会話ではあまり聞か ないフレーズかと思います。
そこで今日は、アメリカ英語でよく使われている、あきらめのこなれフレーズを紹介していきます!
目次
Oh well.
日本語で「しょうがないよ~」と言うシチュエーションで一番よく使う英語のフレーズと言えばこれ!ではないでしょうか。
シンプルですね!
何かがうまくいかなかった時に使う表現です。
「まぁいっか」のニュアンスにもなり、簡単にあきらめられるぐらいの軽い事柄について「しょうがないね」と言う表現です。
深刻な状況で使うには軽すぎる表現なので、日常的な状況限定で使ってみてくださいね。
「しょうがない」というあきらめの意味で使う時には独特のイントネーションがあるので、音声をぜひ聞いてみてください!
(もう少しで勝てたのに~!なんで負けたんだー!)
(まあしょうがないよ。次回また頑張ろ)
※「Better luck next time」は前回の記事でも紹介した表現ですが、 Oh well. のあとによく続けて使われるフレーズです。
➡四字熟語風こなれイディオム5選
(仕事なんてしてないでクリスとティムとハワイ旅行行きたかったな~・・)
(しょうがないよ。次は行けるかもよ)
※Maybe next time も Oh well. とセットのようにしてよく使われる表現です。
That’s just tough luck.
Tough luck とは「運が悪かった」という意味で、
「それは運が悪かったんだよ」=「しょうがないよ」となります。
努力したけどいい結果が出なかった・・そんな相手に対して、少し突き放したような
ニュアンスのある表現です。
Tough luck. だけでも使うことがあります。
(こんな土壇場でイベントの日程変えるなんて信じらんない!全部予定立て直しだよ!)
(それはもうしょうがないでしょ。)
(新しいクライアントから今電話あって、商談全部キャンセルにしたいって・・。あたし何かした?!)
(それはもうしょうがないよ。次だよ次。)
That’s just how it goes sometimes.
これも非常によく聞く「もうしょうがないからあきらめよう」的なフレーズです。時としてそういうもんなんだよ、というような意味です。
Just というワードが入ることで、特に理由も根拠もないがとにかくそういうもんなんだ!という「しょうがない」ニュアンスが加わります。
(ずっとこのバンドの大ファンなのに今回チケット買うお金なくて、そしたら友達がインスタにコンサートの写真アップしてた~!その子そのバンド好きでもないのに!)
(しょうがないでしょ。次回のために貯金する理由が増えたじゃん。)
That’s just how it is. / That’s just the way it is.
どちらも That’s just the way it goes のバリエーションとも言える表現ですが、もうそういうもんなんだ=しょうがないという意味合いのフレーズです。
「なんでこうなの?!」と言っててもしょうがない、とにかくやるしかないんだよ!そんな状況の時に使ってみてください。
(なんでこんなにいっぱい書類に記入しなきゃいけないの~?書類嫌だな・・)
(しょうがないよ。とにかく始めれば終わるから。)
(信じらんない、1時間以上待たされた挙句、予約してから来てくださいだって!)
(しょうがないよ。ここの人たちあんまり仕事できないから。)
「そういうもんなんだよ」とも訳せる使い方ですね。
There’s nothing we can do about it.
「それについて君ができることは何もないよ」が直訳になりますが、要は「もうどうしようもないからあきらめよう」ということです。
あきらめた方がいい人が誰なのかによって、We を You や He などに置き換えてもオッケーです。このフレーズを少し省略して
Nothing we can do. と言うのもよく聞く表現です。
(トライさせてももらえない人がいるなんて不公平だよ!)
(しょうがないよ。3時までで終わらせなきゃいけないんだから。)
(保健所のかわいそうな動物たちのために何かできることがあればいいのに・・)
(しょうがないよ。もう犬3匹猫5匹譲り受けてこれ以上は無理なんだから。)
There’s no point.
There’s no point のあとに何らかの動詞のかたまりを入れると、
「〇〇することには意味がない」=「〇〇してもしょうがない」という意味になるフレーズです。
相手がすでに何らかのアクションを起こすことを話しているのに対して、There’s no point. または No point. だけで使うと「そんなことしてもしょうがないよ」という切り返しになります。
(教授なんでDつけてんの?!課題全部出したのに!)
(文句言ってもしょうがないよ。ついた成績はもう変わんないから。)
※文法的に正しいのは「There’s no point in complaining about it.」かと思われますが、会話の中ではこのように省略した言い方がよく聞かれます。
(メガネあったかホテルに電話して聞いてみる?)
(電話してもしょうがないよ。駅に置き忘れてきたのはほぼ確実だけど、駅では預かってないって言ってたもん。)
(聞いてみなきゃ分かんないじゃん!とりあえず電話して聞いてみようよ)
☆おまけ☆ They can’t blame you
最後に、あきらめの意味ではない「しょうがない」フレーズを紹介します。「あなたのせいじゃないよ」というフォローの意味の「しょうがないよ」です。
Blame という「誰かのせいにする」という動詞を使って、色々に表現することができます。不可抗力でやってしまったことを気にしている人に言ってあげるといいかもしれません。
(今朝のミーティング遅れてほんとに申し訳ないよ・・)
(事故に巻き込まれちゃったんだからしょうがないよ!)
(全部俺のせいだ。)
(そんなことない!しょうがないよ。防げなかったことだもん。)
※「Things happen」 は 「不可抗力で起こってしまうことはある」というような意味で、「Sh*t happens」というのもよく使う表現ではありますが、あまり上品な表現ではないため不採用となりました^^;
まとめ
どうでしたか?たくさんありましたね!
同じ「しょうがないよ」と訳せるフレーズでも、それぞれに若干のニュアンスの差があります。
「Oh well.」 は
「もう起こってしまった軽く嫌なこと」に対しての「しょうがない」
「That’s just tough luck」は
「運が悪かっただけだから」「しょうがない」
「That’s just how it goes / the way it is/ how it is」 は
「そういうものだから」というニュアンスの「しょうがない」
「There’s nothing we can do about it」 は
「何も解決策はない」という意味での「しょうがない」
「There’s no point」 は
具体的な行動に対しての「そんなことしてもしょうがない」
おまけの
「They can’t blame you」 は
「それはあなたのせいじゃないよ」という意味の「しょうがない」
色んなニュアンスがありました!
それだけ、日本語の「しょうがない」にはたくさんの意味合いが含まれているんですね!
それでは、今日はこのへんで!