平常時にはあまり聞かないコロナ関連英語、たくさんありますね!早くも第4回になったコロナシリーズ。今日は日本でも話題の「ソーシャルディスタンス」を始め、社会的影響に関連するフレーズを紹介していきます。
前回までの記事はこちら ↓
第1回:パンデミックとエピデミック
第2回:検査に関するコロナ英語
第3回:外出禁止やロックダウン系の英語
目次
Social distancing「人との距離を取る」
感染予防のために、人との物理的距離を十分に取ることです。具体的には半径2メートル以内に人がいないように!と言われてます。他にも、大勢で集まらない、混んでいる場所に行かない、というのも Social distancing に含まれています。
日本語にはいい訳語がないのか、「ソーシャルディスタンス」というカタカナ・ワードとしてメディアでも使われていますが、読みにくいし分かりにくいですよね・・。
日本で言われている「三密」と何が違うのかというと、密閉や密室の空間でなくても無条件に人との距離を保つ、というところじゃないかなと思います。
使う時には、Social-distance というフレーズ全体を一つの動詞として扱います。
(店に入る列にこんなに人が並んでる。人との距離全然取れてないじゃん。)
(人との距離をしっかり取ることができるように、列に並ぶ際の立ち位置を示すテープを床に貼りました。)
このように Social distancing という名詞形が使われることの方が多いですが、動詞として使うこともできます。
(人と十分な距離を取るの忘れてるよ。)
Flatten the curve「感染拡大のスピードを抑える」
これもコロナ流行に関連してたくさん聞かれるようになったフレーズです。そのままにしておけば右肩上がりになっていく感染者数のグラフの線を平らにするための対策を講じること、つまり拡大のスピードを抑え込むことです。
(感染拡大のスピードを抑えるために思い切った行動をとることが極めて重要だ)
Stimulus check「政府からの給付金」
Stimulus とは「刺激」のことで、不況の時などに政府がとる経済刺激対策のことを指します。Check は「小切手」のことです。アメリカは小切手がとても普及しているので、給付金の配布にもよく使われます。口座に自動的に振り込まれることもあります。
(政府からの給付金はもうもらった?)
※文法的には Have you received とか Have you gotten が正しいですが、日常会話ではこのように Did you …… yet? という言い方をよくします。
コロナの給付金は経済対策というよりは家で過ごしてもらうための休業手当的な要素の方が大きいと思いますが、会話では Stimulus check という言い方をする人が多いです。
Panic-buying「(非常時の)買い占め」
非常時にパニックに陥って買い占めてしまうという状況が、分かりやすく表されているフレーズだと思います。
(買い占めによりトイレットペーパーが店頭から姿を消しました)
ちなみに転売目的で買い占める人がいるのも問題になっていますが、英語にはそれにあたる特別なフレーズはありません。転売は Resell なので、
(この男性は、転売のために何百枚ものマスクを買い占めた)
というように、Buy up(買い上げる)を使って表します。
Price-gauging「価格のつり上げ」
非常時に需要と供給のバランスが崩れたのを利用して、普段の何倍もの値段で必需品を売ろうとすることを指す言葉です。転売ヤーによく見られる手口ですね。
(オンラインでやっとマスク見つけたけど、一枚15ドルで売ってる!)
(それ値段つりあげてるよ。通報して、その業者からは買わない方がいいよ。)
感染症の流行によって、社会全体に様々な影響が出てきていますね。
次回はコロナウイルスに関連した、医療関係の英語表現を紹介します!
それでは今日はこのへんで!