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コロナウイルス関連の英語を紹介しているシリーズですが、3回目の今日は外出禁止など、感染症対策に関してニュースなどでよく使われる英単語を紹介します。
※前回までの記事はこちら ↓
Quarantine「隔離措置」
コロナ下の外出禁止令で家にいる状態のことを一般の人が Quarantine と呼ぶことも増えていますが、本来は疫病拡大予防のための「隔離措置」のことです。Quarantine facility は「隔離用施設」。
(ここ2週間隔離されてる。)
Quarantine は基本的に行政の措置として行われるものなので、自主的に家から出ないようにすることを Self-quarantine と言ったりします。
(先週会った人がその後コロナウイルス陽性になったので、2週間自主的に隔離しようと思う。)
Isolation「隔離」
疾病対策に限らず隔離を指す一般的な言葉に Isolation があり、コロナの影響で人に会わないようにしている状況についてもよく使われています。
(狂暴な受刑者は隔離棟に入れられた。)
(このコロナウイルス危機で個人的に一番つらいのが孤独です。)
※Isolation は周りから隔離されている状態のことなので、「孤立」「孤独」という訳し方もできます。
Lockdown「封鎖」
「ロックダウン」という言葉は日本のメディアでもよく目にします。「都市封鎖」を指すと説明されていますが、厳密にはその場所から人が出入りすることが禁止されている状態のことで、「都市封鎖」だけを指す言葉ではありません。
(今朝キャンパスで銃撃があって以来、大学は封鎖されている。)
(市長は市全体を封鎖することを決めた。)
Stay-at-home order「外出禁止令」
外出禁止というよりは「家にいなさい」という表現です。非常に分かりやすいですね。非常事態下などで、一定の時間以降の外出禁止令のことを Curfew と言いますが、今回のように時間帯に関わらず生存に必要でなければ外に出ていけないというのは、アメリカでも前代未聞の事態のようです。
日本でも、夕方からの外出や週末の外出を控えるように呼びかけられていますが、罰則があるわけではないので Curfew と呼ぶことはできません。
(州知事は、外出禁止令の違反者を取り締まるため、州警察を派遣した。)
Shelter-in-Place「外出禁止令」
Stay-at-home と同じ意味で、コロナ下の外出禁止令を表す表現として、ニュースやSNSなどでよく使われている表現の一つです。
これは通常は自然災害の時などに使われる言葉で、避難所まで移動するのも危険だったり困難だったりする状況で、「今いるところで安全確保してください」という意味の指示です。「自宅待機」とも訳せるかもしれません。
「Shelter」 というのは風雨や災害などから守られる安全な場所、またはそのような場所に避難すること、「in place」 は「その場で」という意味で、たとえば Run in place だったら「その場でかけ足」という意味になります。
(外出禁止令が出されてから5週間経った。)
日本では、罰則を伴う外出禁止令や都市封鎖をする法的根拠がないそうですが、アメリカでは違反者に罰金が科せられたり、逮捕される人も出始めています。
Essential / non-essential「不可欠・不可欠ではない」
Lockdown に伴ってたくさん聞かれるようになった言葉が、この Essential と Non-essential。政府が人々の生活に欠かせないと判断したものを Essential と呼び、そうでないものを Non-essential と呼びます。Essential business(不可欠業者)、 Essential worker(不可欠労働者)といった言葉がニュースにもたくさん出てきます。Non-essentialと判断されれば、休業措置の対象になります。
アメリカでは外出禁止が長引くにつれて、何をもって Essential と判断するかについて議論が紛糾してきているようです。
日本での「不要不急」が「Non-essential」にあたる言葉かもしれません。
(毎日私たちのために命の危険を冒して働いてくれている不可欠業種の人たちに、感謝の意を表すべき。)
明日は日本でも話題の「ソーシャルディスタンス」などのコロナ関連英語を紹介します。
今日はこのへんで!