留学しないでも英語はしゃべれるようになる!

 

「どうしたら英語がしゃべれるようになるの?」と聞かれることがよくあります。

そんなわけで今日は、日本人の家庭で、公立学校に通いながらフツーに日本で育った私が実践していた、英語がしゃべれるようになった方法を紹介します。

勉強法は人それぞれだと思いますが、参考にしてみてください!

単語と熟語は例文で覚える

単語や熟語を覚える時には、例文ごと覚えるのが絶対おススメです!一つの単語で意味が複数ある場合は、それぞれの意味ごとに例文で覚えておくといいですよ。覚える時は量が増えて大変なように思えますが、メリットがいくつかあります。

  • 単語だけより文章の中で使われてた方がイメージがつかみやすい
  • 使い方(次にどんな種類の言葉が来るのか、など)もあわせて覚えられる
  • 類義語との区別がしやすい
  • 複数の単語や熟語、文法事項をいっぺんに覚えられる
 結果的に、覚えた単語や熟語が何倍も定着しやすいんです!

たとえば、「Recognize」という単語は「気づく」という意味ですが、「Realize」「Notice」というのも全部「気づく」。。。しかも「Realize」 と「Recognize」は両方 Re で始まるし、なんだか区別がつけにくいですよね。

熟語も同じで、たとえば As 〇〇 as というやつがありますが、「アズ・アズ」とか言ってそれだけで覚えてても、実際どういう感じで使うのか全然イメージわきませんよね。

次に下の文を見てみてください。

At first I didn’t know who she was, but I recognized her voice as soon as she started talking.

長っ!と思われるかもしれませんが、落ち着いてパーツに分けていきます。

At first / I didn’t know / who she was / but I recognized her voice / as soon as / she started taking.
最初は/ 分からなかった/ 彼女は誰/ でも彼女の声に気づいた /〇〇するとすぐに /彼女が話し始めた

→最初は誰だか分かんなかったけど、話し始めたらすぐに声で分かった。

まずこの一文で At first(最初は)、Recognize(何だか/誰だか気づく・わかる)、As soon as(〇〇するとすぐに)の3つの要素が覚えられます。

そして、それぞれ単体で無機質に覚えようとするのに比べて、こういう状況ってよくあるのでイメージしやすいですよね。

さらに、Recognize はそのあとに名詞のかたまり(Her voice)が入るんだな、As soon as のあとに主語+動詞のかたまり(She started talking)を入れられるんだな、という風に使い方も一緒に覚えられます。

英単語の本に出てる例文でもいいし、辞書に出てる例文でも、なんでもいいです。最近はツイッターやブログなどでも、日常によくある状況を英語にした例文を紹介してくれている英語アカウントもたくさんあるので、お気に入りをいくつか見つけておくのもいいと思います。

ただ、自分で考えたやつ、というのは避けた方がいいです。もし間違ってた場合に1回定着しちゃうとあとで直すのが大変だからです。

音読する

特に会話を上達したいなら一番おススメなのが音読です。

外国語をしゃべるためには、いくら頭に知識を詰め込んでも最後「口に出す」という作業が意外とハードルになります。わかっててもパッと出てこない、というあれです。舌や口の筋肉を英語に慣れさせることが必要です。

そして心理的にも、普段全然口に出したことのない言葉をいきなり口に出すのはなかなかハードルが高いので、一人の時に何度も口に出していることで「英語を言ってる自分」に慣れていって、実際の場面で言葉が出やすくなります。

英語の教科書でもいいし、英語教材の例文でもいいです。私が子供の頃いつも音読しながら読んでたのが、スヌーピーでおなじみの「ピーナッツ」コミックでした。灰谷健次郎さんが翻訳した日本語訳が漫画のコマの隣に書いてある対訳形式になってて、いちいち辞書をひかなくてもいいのが便利です。子どものマンガ、と思うかもしれませんが、日常を描いたマンガなので基本的な会話表現がとにかく満載でおススメですよ。

 

日常生活を描いた英語ドラマを英語音声で見まくる

DVDを借りたり、ストリーミングでもいいですが、日常シーンの多い英語ドラマは色んな理由でおススメです。

英語耳が育つ
最初の頃は全然何言ってるか分からなくても、とにかく聞きまくって英語のリズムやイントネーションに耳を慣らしていくことが必要です。

英語字幕をオンにできる
日本語の字幕は字数制限の関係もあって、かなり大胆な意訳になってることも多いです。
英語字幕なら、何を言ってるのか文字で確認しながら、発音や全体のリズム感をつかむことができます。

一時停止や巻き戻しができる
気になる表現や覚えたい単語が出てきたら一時停止して調べたり、巻き戻して何度も聞いたりできます。ただ聞き流すのもいいですが、たまに辞書とメモを用意して座ってちゃんと見ると、こういう確認・反復作業ができます。

どういう状況で使われるのかイメージがつかみやすい
日常生活のどういう状況で使われるのか、ドラマ以上に分かりやすい教材はないです。外国語の単語や表現には、100%ぴったりくる日本語がないということも多いので、単純な「〇〇=△△」で覚えるよりも、実際の色んな状況で使われるのを何度も聞くのが一番正確にニュアンスをつかむ道です。

会話で本当に使える表現にストーリー性をつけて覚えられる
「〇〇がめっちゃ落ち込んでた時に言ってたあれ」という風に、ストーリーとともに覚えるとあとで断然よみがえってきやすいです。ドラマの登場人物にはそれぞれ性格とかもあるので、「こういう人がこういう感じで言うと、こういうニュアンスになるんだ」というぐらい具体的なイメージがつかめます。

映画よりもエピソードが短いので気楽に見れる
もちろん映画でもいいんですが、まとまった時間を取りにくい人にとっては30分前後でエピソードが完結するドラマの方が見やすいという利点があります。

リラックスや趣味も兼ねて楽しんで見れるのであれば、映画でもなんでもたくさん見ちゃえばいいですけどね。「よし!聞き取るぞ!」って感じの勉強モードで見るのには30分前後がちょうどいいんじゃないかと思います。

ドラマや映画のセリフを真似する

海外ドラマや映画を見ながら、聞き取れた文があったらそれをすぐ真似して言ってみます。
聞き取れた!っていうのが嬉しいし、すぐに繰り返すことで正しい発音・イントネーションが定着しやすくなります。

犯罪物とか医療物、SF系や歴史物などは、使う言葉や言い回しがあんまり実用的じゃないことも多いので、現代が舞台になってる普通の人の日常を描いた物がおススメです。

私は小中学時代は「フルハウス」を英語音声にして、たまーに聞き取れた言葉やフレーズがあったらブツブツ繰り返してました。あとは、子供向けの番組になっちゃいますが「セサミストリート」もおススメです。教育番組なので登場するキャラクター達がゆっくりはっきりしゃべっていて聞き取りやすいですし、簡単で日常に使えるフレーズがたくさん出てきます。

コメディにも日常生活を描いたものが多いですよね。ストーリーがあまり複雑なものより、英語音声にして聞き取れない部分が多くても大体ストーリーが分かるような単純な展開のものがおススメです。

 

頭の中で常に英語に置き換える、英語で独り言を言う

日常の中で「あ、この状況この前覚えたあのフレーズがぴったりだな」「あ、これ〇〇だ」という風に「英語目線」で物事を見ていって、思いついた時に即座に頭の中で言ってみます。周りに人がいなければ声に出すのもさらに効果的です。

実際の状況で自分が使ったことのある単語やフレーズというのは、なんのイメージもなくそれだけで覚えたものに比べてはるかに定着しやすいです。

独り言を言える状況にある時にはなるべく英語で独り言を言いましょう。その時の状況でもいいし、今日覚えた単語やフレーズの文でもいいし、この間海外ドラマを見てて聞き取れた文でもいいです。なんでもいいので、なるべく英語を口にする機会を増やしていきましょう。

日本語仕様になってる口や舌の筋肉をほぐして、英語用の筋肉をトレーニングするようなイメージです。さも誰かと会話をしてるかのようにブツブツ言ってみます。最初はこっぱずかしくて抵抗あるかもしれませんが、しゃべれるようになる一番の近道ですよ!


 

文法をあなどらない

「聞き流すだけで英語がしゃべれるようになる」とか、努力しないでいつの間にかあーら不思議、的なやつもありますが、やっぱり語学を身に着けるのに文法は避けて通れないです。

たくさん英語を聞くことは聞き取れるようになるためにはほんとに大事なので、通勤通学中とか家事をしてる時とかに聞き流す、というのはすごくいいと思います。でも!それだけでは本当にしゃべれるようにはならない、というのが私の結論です。

なぜなら、人間の暗記力には限界があって、今後言う可能性のある文を1つ1つ全部覚えていくことは不可能だからです。だから、文の「型」をたくさん覚えていって、あとは単語を色々置き換える。

でも文法の基礎がないと、どの単語をどの単語で置き換えることができるのかが分かりません。ここには名詞が入るんだな、とか、過去分詞が入るんだな、という風に理解できれば、あとは置き換え可能かどうか判断していくことができます。

文法といっても、中学英語で習う文法が完ぺきにマスターできてれば十分すぎるぐらいです。基本がしっかり身についてれば知らないことが出てきても応用できるようになります。

とにかく中学英語の文法をしっかり身につけましょう。文法もやはり、「主語+動詞+・・」とかって文法用語だけで無機質に暗記していくんじゃなくて、例文で覚えるのがおすすめです。

 

会話に使えるネタを常に用意しておく

ネイティブの人と英語で話す機会があった時にチャンスを無駄にしないように、いつもネタを準備しておきましょう。ただでさえ最初の頃は緊張すると思うので、日頃から練習しておくことが「けっこう会話続いた!」という結果と自信につながります。

ネタといってもトピックを考えておくだけじゃなくて、具体的に文を作って何度も言う練習をしておくということです。

日本語での会話でもそうですが、知り合って間もない頃の会話というのはほとんどがQ&Aです。同じような質問を自分がされることも想定して、考えた質問に対する自分の答えも練習しておきましょう。特に自分の出身地や家族に関すること、好きなものに関することは、話題になりやすいと思うので一通り説明できるようにしておきます。

何度も続けて同じ人と話す機会がある場合には、「次回会った時はこんなことを話せるかな」とイメージします。次にそれをどうやって英語で言うのか調べて、声に出して練習しておきます。

たとえば前回話した時に相手が野球好きだということが判明したなら、野球関係で自分が話せそうなことを考えてボキャブラリーをいくつか頭に入れておきます。

 

しゃべれるようになるカギは目的意識と自分の努力のみ

「留学さえすれば」「自分に合う英会話スクールさえ見つかれば」、、という考えはやめましょう。まして「スクールに通うお金がないからしゃべれるようにならない」というような甘えもすっぱり切り捨てる!

環境や教材や先生というのは、自分に合う良質なものを見つければ大きな力になることは間違いないですが、最終的にしゃべれるようになるかどうかは自分の努力次第です!

そして、よく言われることですが、漠然と「英語しゃべれるようになりたい」ではなく、何のために英語をしゃべりたいのかを一度考えてみましょう。海外旅行や留学を目標にしてもいいし、大好きなドラマを字幕なしで観れるようになりたい、でもいいし、なんでもいいです。

たとえば「たまにうちの店に来る外国の方に英語で接客できるようになりたい!」こんな具体的な目標があれば、接客に使える表現にしぼって覚えて行けばすぐに使えて身になりますよね。

 

英会話上達の敵!こんな風に思っていませんか?

英語で会話するチャンスが到来!なのに全然しゃべれなかった・・そんな経験ありませんか?

そんな「英語が喋れる自分」の前に立ちはだかる、色んな悩みを解決していきます!

1.相手の言ってることを聞き取れなかったらどうしよう

→聞き返す表現をしっかりマスターしておく。
このブログでもいくつか紹介している記事があるので参考にしてみてくださいね。
Pardon? はあんまり言わない!?聞こえなかった時の「え?」7選
「え、誰が?」ピンポイントの聞き返し英語表現

→紙に書いてもらう
何度か聞き返しても固有名詞がどうしても聞き取れない、というような時には、
 I’m sorry, could you write that down for me? などと言って書いてもらうのも手ですね。

→そんなに大事なことでもなさそうだったらさらっと話題を変えちゃう
あまりよく知らない人と世間話をしているような状況で、どうしても聞き取れないと困るようなことは稀です。なんだかよく分かんないなーと思ったら、さらっと話題を変えちゃいましょう。

→「聞き取れなくて申し訳ない」と思わない
よく「英語が下手ですみません」などと謝まる人もいますが、
「あ、どうしよう、申し訳ない。。」的な思いがあると焦ってパニックっぽくなってしまうことがあります。落ち着いて、「うーん、何言ってんのかよく分かんないなぁ」と気楽に構えましょう。

 

2.相手に自分の言ったことが伝わらなかったらどうしよう

→紙に書く
どうしても伝わらないと困ることや道案内の際などは、紙に書くのもアリですね。

→そんなに大事なことでもなかったら話題を変えちゃう
何度言っても伝わらないと、気まずい雰囲気になってしまう時もあります。
そうすると焦る気持ちや恥ずかしい気持ちがエスカレートして、まったく会話にならなくなってしまうので、そういう時は That’s OK.  か Never mind. と笑って流して次の話題へいきましょう。

→「発音が悪くて申し訳ない」と思わない
これもよくある現象ですが、「申し訳ない」「恥ずかしい」という思いをなるべく捨てるようにしましょう。

→伝わらないのは発音とか文法のせいだけじゃないことも多いから気にしない
特に異文化間で伝わりにくいのはユーモアです。軽い冗談を言ったつもりが全然伝わらない、ということは「異文化コミュニケーションあるある」なので、気にせずさらっと流しましょう!

 

3.話題が見つからなかったらどうしよう

→自分に関することは一通り英語で言えるようにしておく
会話のネタを用意しておくという話しと同じですが、相手が変わっても自分に関することは同じなので、趣味や家族、仕事などについて一通り用意しておくことができます。

→会話がいまいち盛り上がらなかったらトーク番組を参考に相手を質問攻めにする
日本のテレビでもいいので、ゲストにどんな質問をしているか参考にして、英語の文にして練習しておきましょう。

4.間違った英語を使っちゃったらどうしよう

→実は特に何も起こらないで会話が続いていくだけだから気にしない
これもよくある心配ですが、実際の場面では、一瞬相手が「ん?」となっても、何度か説明するうちに「あー!」となって笑顔が起きて、そのまま会話が進んでいくだけです。

→間違いを笑い飛ばせる人こそ上達が速い!
発音や言葉の使い方を間違うと、時にはおもしろい表現になってしまったために相手が笑い出すこともあるかもしれません。でもそんな時には一緒になって笑い飛ばしてしまえばいいんです。間違いを気にせず恐れずガンガン話しかけることが上達への道です!

5.発音が悪かったら笑われるんじゃないか

→普通に考えて笑う人はまずいないし、いたらその人の方が変なので気にする必要なし
たまに、間違った表現がたまたまおもしろい響きになって笑い出す、ということは確かにあります。でもただ発音が標準的な発音でないからといって笑う人はまずいないと思います!そんなことで笑う人は無礼者なので相手にしないようにしましょう。

→英語は世界の公用語になってるので、色んな訛りがあるのが普通。
スペイン語訛りの英語、ロシア語訛りの英語、など、発音のクセにはその人のルーツが現れてむしろ興味深いですよね。完璧なネイティブ発音なんて目指す必要はなく、自分なりに「こういう風に言えば伝わる」という「伝わる発音」を身に着けて、堂々と「日本語訛り」の英語を使いましょう!

→1コ1コの発音を気にしすぎるより全体のリズム感が合ってる方が通じやすい
LとRをはっきり区別できなくても、The の発音ができなくても、全体のイントネーションやリズム感さえつかめれば通じます!そのためにも、文章全体で英語をとらえるようにしていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

私の個人的な経験に基づいた内容なので参考になる所は参考にしていただけたらうれしいです^^

 

それでは今日はこのへんで!

 

 

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